弱った声も

苦しげな顔も

見たくはないけど

それが運命だって

理解すれば

少しは悲しくないのかな


そんな一言も

どこか遠いけど

傷付かないよって

笑って言ったけど

気付かないと

思ってたんだろうね


君が上辺だけで

話をまともに聞いてなくても

分かってるよ

知ってる

何にもないところに

生まれた感情は

思った以上に

僕にとっては大切だから


零した涙すらも

届かないなら

拭えないなら、

祈るくらい、なら。


許されるかな

笑ってくれるかな


白いシーツに沈んだ

掌の薄さにすら

悲しくなるのに

扉に背中を預けて

膝を抱えて零したのは

嗚咽と雫。

横目に移ったのは

君だけの嘘。


塞いだ感情が

枷になる前に

言えば良かったね

今更、だけど。

それでも。

好きだよ。

愛してる。

好き。

すき。



いかないで。