掌を開けば

浮かび上がる

青い花弁


気付きたくなかった

犠牲を伴う心と

君を知った嘘の話

見なければいいね


いっそ奪った呼吸が

君に届かなければいい

そうすれば

君が知らないでいられた

恋愛感情の上辺を

塗り潰して考えずに済んだ


これが答えだって

言わなければ知らない

転がっていった嘘は

いつかは傷付けずに済むの?

丸くなっても

詰まった言葉は

今でも僕を傷付けるよ

苦しくてどうしようもなく辛い


自由になれればいい


求めるなら

この手を離すよ

その瞳に浮かべた

何かが零れた瞬間に

苦しくなって

悲しくなって

きっと、何よりも愛しくなる

この手を、その手を

離せばきっと、君を。


愛せるかな


今より、もっと、素直に。

君だけを純粋に愛せる、かな。


そうであればいいな、なんて。


僕が言えたもんじゃないけど。


けど。


ごめんね。

愛してる。

愛してた。


愛してる。