傾けたグラスに

注いだ赤を

一口含む


貴方も同じよ

私だって

全てが重なって

溶けてしまえばいい


もしも世界が

全て貴方なら

幸せなのかしら

それでも感じない

快楽すらも

貴方へと捧げて


ないのよ

線引いた紅も

借り物の情欲

誰か一人でも

喜ぶ口角の角度

貴方は抱きしめて

全てを曝け出すの


グラスの水滴に

溺れるのは

許されない欲の僕

迷子の様に

惑わされた嘘を

仕舞い込んで


零れた深紅は

貴方へと沈む


貴方は私を見ないけど