口の端が痛む

水を含んでは溺れて

呼吸を閉ざした

瞳は光を見ないで

揺らめく光の束を覆う


腕が引き攣れて

鈍く痛む感覚に

引き離した記憶を伴う


もう、見ないで。


理由なんてないよ

意味もない

ただそこでもがく

僕の言葉が故意に歪む

恣意的な思いは

君を無条件に傷付ける


もう、言わないで。


口に出したら終わる

声は嘘を抱えて

赤く染まる拳を離す


指折り数えた

さよならの数は

無意味の海に落とした

届かないなら

全て無駄なんだよ


もう、


もう。


力尽くで壊された

僕の恋愛的感情すら

要らないと捨てて

おざなりに唾を吐く


呼吸なんて、もうしない

振り解いた腕は

連れ去られていく

冷たい温度は

優しく僕を撫でてくれるから


もう、さよなら。