痛い
苦しい
呼吸が止まる
掻き乱した
喉に立てた爪が
柔肌に食い込んで
引き裂きそうな程に
熱を持って声を殺す
立てない
歩けない
どうしていつも
こうなってしまう
代わりなんていない
僕しかいない
僕が苦しむしかない
背中を押されれば
きっと僕は落ちていく
繰り返す様に
呻くだけの喉は
潰してしまえばよかった
掠れた呼吸音も
聴こえなくなるまで
どうしても繋がらない
鼓動の継ぎはぎを裂いて
触れられない程に
丸めた背中を蹴り飛ばして
馬鹿にしたように笑えよ
どうせ、いつも同じだ
僕はサイクルに呑まれる
いつもと同じだ
苦しいだけの痛みの波に
攫われる様に
目蓋の裏に溺れる