塞いだ目蓋に
柔らかな口付け
甘く仄かな赤色は
夢色乙女を包んだ
僕は行くよ
君もだろう?
許されないのは
そのままで
小指は離れて
二人の距離を測る
淡い気持ちも
語ることは難しく
まるでお伽噺のような
不思議な浮遊感が
心で漂う
遠いお話も
君との会話も
どれも同じなのに
優しいのは
何も知らないから
どうして悲しい?
どうして寂しい?
君はその手を
呑み込んだ
優しさはもう失った、
単調な旋律
掠れた声も
枯れた音も
孤独を見て
白昼に消えていった
高くそびえるのは
二人の心音
鼓動に揺られて
落ちていく、
優しいお話。