閉ざした瞳の奥で

笑いかける仮面

千切ってしまえ、と

力を込めて切れる掌

誤魔化せない痛みと

苦しみはずっと心に残る


許してほしいだけの

自分本意の考えが憎い

意識を殺して笑うたびに

歪めた表情が辛い


いっそ貴方だけを思えたら

どれだけ幸せだろうか

降り頻る花弁に溺れて

色彩の海に沈めば

貴方を素直に愛せただろうか

黄昏に俯く夕暮れに

貴方の立つ瀬を想う


もう終わらせて

貴方だけを想っていられる

今の時間が愛おしいのに

殺めて揺れる糸の音は

貴方の首を絞めていく


笑いかけた貴方が

見えないよ、見れない

抑え込んだ喉の奥に詰まる

言葉の羅列すら

伝わらないよ嘆いて


ゆるして、なんて

謂えないよ

それが罪なんだから

貴方一人に押し付ける

罰の重さは枷になって

僕の足をとる


「―――」


言葉なんて出ない

言葉なんて要らない

言葉なんて殺して

伝わらないなら

何一つ要らないよ

ただ貴方がいれば

それだけで良かったのに


花弁に溶けていく

嘘が責苦となって

僕を静かに殺していくんだ