天空の青が
私を呑んだ
まだ、夢を見てる
貴方が優しく
頬を撫ぜる夢
私はまだ幼く
貴方はまだ若く
二人を傷付けるモノは
何一つないんだと
疑わなかった時代の、
儚い夢の話。
あの時の強がりを
貴方は知っていた
隠れて泣いていたことを
私は知っていた
私達は、知っていた
柔らかな日差しが
優しく殺す前に
手を繋いだ温度が
締め付ける様に焼いた
泣きたくなるほどの
優しさに、俯いた
私は幼かった
私は知らなかった
護る為に
全てを失って
護る事を言い訳に
貴方を傷付けた
私を待つ、その背中に
法螺吹きな私は
染まっていく嘘に
溺れてはもがく、幼い子
深く傷付いては
逃げて貴方を捨てた
ごめんなさい。
ごめんなさい。
もう、愛す事は出来ないけれど
親愛なる貴方に、
二度と失わない幸せを。
滅ぶこの身体を。
もう一度抱きしめて
呼んでほしい
この名を、
私の名を。
優しい声で、
あの天空の青にも勝る、
優しい声で。
叱って、
笑って。
私を、呼んで。
そして貴方に祝福を、