強く握る、
掌。
爪が食い込む
痛み、
呑んだ。
鉄の味が
口内に広がる
痛い、痛い。
端から零れるのは
遠くに溺れた
僕の心
群れる雑踏は
哂い続ける
ただ其処に在るだけの
僕の姿。
カチリと嵌め込んで
そこから離れる
辛い、辛い。なんて。
知らない言葉
頭に流れる
いえないよ。
そんなの、
癒えない。
今、僕が、消えれば。
幸せを絞め殺して
目蓋に堕ちた、
君の、声が。
殺す、殺す。
だって僕はもう、
君を知らない
嘘に触れた僕は
どうすればいい
ちりちりと痛む。
それは群れて、はぐれる。
絡まる糸が
繋ぐ事を諦めたのに
痛いよ、苦しい。
血の味に泣いて
もがく僕の腕を
圧し折ってしまって、
笑ってしまえよ
そうすれば、そう。
嘘だって、そう言って、
笑って、あげられる、のに。