呼吸は重く

胸に圧し掛かる


命を与え、奪う

果てしなく続くのは連鎖

この息すらも奪い

この腕が千切れて

身を裂かれようとも

終わりを知らぬは

尊く叫ぶ獣の営み


何を奪うというのか

我が手は何の為にある

それを出来る程

何時偉くなったというのだ


命が枯れ果てる

地の果てが臨むは

揺られし緑の大地

なんと儚いものか

それを望んだのは

ただの我が儘


共に行こうか

湖の湖面に映る

堂々たる森の主に

口付けを送って

此処に生きる我らの

誓いを口に含む


ただ生きる

それだけの命で

何を求めるのか

何を与えるのか

何を奪うことができるというのか


勘違うばかりの我らは

履き違える尊さを

裂かれる様な痛みで気付く

呼吸は重く、

感情を伴うというのに


我らは此処で生きる

それが運命だ

例えこの鼓動が止まっても

我らが魂は此処で生きる


此処に、残るのだ