重ね合わせて覆う

表面は固く、

柔らかい部分は、脆く。


嫌いだよ。

何度も繰り返して

思い込む

痛い。痛い。

そのままでいいよ

振り向かないで

こんなものを見せて

何が変わるというの


消してしまった明かりも

僕の輪郭をぼかして

何処にいるのかも

隠してしまって


日の当たらない場所で

僕は独り、

君を待っているのに

暗がり一人、

存在できない場所に

願いと、絶望を

残して。


「今、私、君を。」


嗚呼、嫌いだと。

そう言えば還る、言葉

呟いて突き刺す

意味を持たない刃は

君が求めた意味を

殺す。殺す。


柔らかな『コレ』は

痛みを悼んで。