私は私を知ってます


それは嘘吐きです

それは弱虫です

それは寂しがりです

それは強がりです

それは。それは。それは。


「ワタシ」です。



知ってます

でも届きません

何処へ行ってしまったか

此処にいるのか

今の私には解りません


ただ無性に悲しく、

孤独なのです


それは大人のなれない私が

自分を探してる姿でした

いわれもない孤独と

少しだけの嘘を含ませた

私だけの時間でした


もう逃げられはしません

選ぶことも大事なのです

幾重もの選択肢が

私の目の前で蠢いて

隠せない動揺と哀惜が

少しだけ胸の内で囁きます


「私は、私を愛せたか」


きっと、ずっと。

それはささやかな感情

目を逸らしただけの

私の姿がそこにあったのです



「ウソツキは私を殺したの」


そういって笑えば

誤魔化せる気がしました

でもそう言葉を零すたび

私がワタシを殺した様な

罪悪感だけが蔓延るのです



それは私が弱いから

それは私が嘘つきだから

それは私がワタシを、

ワタシを。



愛せない私はワタシを

その首を何度も締めました

でも生きてるのです

私は此処に在るのです


私は、「ワタシ」なのです



私は私を知ってます

でも私はワタシを知りませんでした

ワタシを、愛せませんでした


それは、それは。



私が、「ワタシ」だからでした。