祝福すら遠い
誰の為に組んだ両手
解けた糸を掴んで
引き攣り淀む
霞んだ視界は
君に気付かない
白く靄がかかって
真っ直ぐに見れないよ
言い訳混じりの嘘は
掠れて喉に潰された
それでいいや
もう気付かないから
云えない一言が
緩く心を揺さぶる
なんで、こんなに。
ぼやける世界の両端を
壊して揺らす
鳥籠の中は空白
詰め込んだのは
癒えない傷痕だけ
ほら、もう、こんなにも
近すぎて締め付ける
手放しで喜べない
君の笑顔に震える
いっそ中断。
思考回路を停止。
僕は壊れてしまったって
そういえたら楽なのに。
未完成で未熟な祈りが
不用意な刃になって
不用意な刃は
無意味を殺す銃になった
そしてその銃口を 僕 に。
君を祝えない僕を
その両手で抱える様に
嘘吐きな銃口で笑う
君の花束に祝福を
僕の心に銃撃を。