薄暗い道を
手探りで歩く
「ほら、」
差し出す手は
少し冷たく、
緊張が引き連れる嘘は
優しく僕らを包んだ
「あれが、」
君が指差すその先は
光を纏う空の残骸
優しい色した、嘘。
「いつか、」
俺も。
その呟きを消す様に
強く手を握る
まだだよ。
いってはダメ。
泣きそうになる色彩は
喉の奥で詰まった言葉に
呑み込まれて植える
「これが、」
最後にならないで
終わるには早いよ
冷たい指先も
凍えそうな体も
弾いた足元の水面に
君を映した
色が、壊れる。
もう此処もいずれ溶ける
そうして君は
終わりを夢見て笑うんだ
まだ此処で生きてるのに
光は、世界を色付けた
もう冷たさは何処にもない
ほら、見なよ。
空は群青を脱いで
琥珀を零した