その愛は君を殺す

二律背反。

踏み潰すのは

正当化した常識


気付かなければ良かったね

見なくていいものを見て

胸の内を吐き出せば


ほら、


上げた腕を下ろす

当たるのは矛盾。

君を苦しめるのも、矛盾。

全てが狂って

君を抱きしめる


深い愛に塗れた、背徳。


それが間違いだと

漏れ出したモノが

歯車を壊していった


積木崩しの様に

戻れないまま


落下。


ベクトルは君を刺す

まるで聖職者のように

全てが綺麗かのように

君は死んでいくんだ

深く深く、抉っていく

終わりを示す言葉も

無意味を呑み込んだ


残さないのは愛からか

それともただの口封じか

それでも触れた指は

温度を持って愛を撫でる


それなら、どうして。


捩れたまま君を失う。

単調な愛を呟いて

エデンを夢見た

箱庭は君を弔う


愛して。


ただ単純な愛を。

この身体に慈愛を。

もう、殺める腕も

声も何もないけれど。


それでも、次は、愛してよ。