心地よい音の波
麗らかな午前は
太陽と共に往くだろう
細める目を慈しんで
優しく撫でる頬も
淡く染まる茜の唇に
愛おしさを混ぜる
「さぁ、」
手を離そうか
近すぎた距離は
盲目に蹲る
膝を抱えた孤独の背中を
拙く辿りながら
そっと閉じ込めて
そのまま抱きしめて
いっそ見なかったことにして
それが優しさだと思い込んで、
眩しいよ、
光を集めた束は
突き刺す様に冷たく
何処か温かいんだ
「馬鹿な子」って
苦笑いしながら
差し出すその手は
悲しくなるほどの優しさで
見ないふりした心を
解いては抱きしめるんだ
転んでも、躓いても
見守るその視線は
緩く絡まって
逃げないようにって
君と繋いだ掌、指、声。
「行こうか、」
戻らないよ
午後の時間は溶ける
誰も居ないまま
君は笑う
愛おしさは半分置いて、
伝うように木霊する
誰かの思いを反響して
君は、行くよ。
僕も、行く。
懐かしい歌を
口ずさんで
今日の終わりを
優しく謳うんだ