芽吹く、言の葉
夜の真ん中は
ぽっかりと
円を描いて落ちる
草の匂いが
満ちる。言葉。
呼吸の音
途絶える前に
抱きしめる
何もないこの道で
「おかえり」
振り出しに戻る
ただ穏やかに
認めるのは
二人だけ
さようなら、おかえり
もうここには
幸せな歌
二度と届かない
嘘の楽園
二人だけの
声を繋いだ
これが終わり
映画のワンシーンみたいに
懐かしい言葉で
「おかえり」
夏は近い
空いた円の向こうは
ただの僕が
君を待ってる
柔らかな笑顔で
誰も傷付かなくていいように
「おかえり」
おかえり
もう此処は
ただの楽園なんだ