道化師は

緩やかに下る

幕引きの上

舞台の君は

優しく微笑んでる


「何も無いから」

向こう側へ

窓の外へ

何かがあるのかな

僕は知らないよ

知ろうともしなかった

あんなにも青い

空の色を知っていたのに


「行ってみよう」

高く高く、

僕には届かないよ

眩しく輝く君を

僕は真っ直ぐ見れなくて

少しだけ寂しかった


チカチカと

瞬く照明の光

僕は道化の皮を

涙と共に剥がした

もう何も言わない

言葉を持たない

ただの人になった


「それでいいの」

君はそう言っては

大切に抱きしめた

柔らかな心を

温かい日差しに翳した


高いね、とても

僕は到底触れない

綺麗で、美しく、

どこまでも、煌めいてる


君が、好きなんだよ