嘘吐き仮面

君は笑えますか

もう辛いと

声をあげることは

恥ずかしいけど

恥ではないんだ

その仮面は

泣いてるようだから

少しくらい

その下で笑いなよ

辛くたって

悲しくたって

笑う権利は

誰にだってあるんだ


君は少し疲れて

立ち止った

僕はその手を引いて

緩やかに駆けていく

坂道下。

見慣れた街並みは

温かく

優しかった

ほら、笑ってみなよ

また出逢えるだろう

繰り返すことだって

時には大事だ

微力でも

力になってんだから

苦しいなら

声に出してみるのも

時にはいいもんだ

だってそれは君の意思以外

誰も触れられないから


もう向こう側の

景色は溶けてったよ

だからもう戻らない

あの日は過去だ

触れらない

綺麗なまま

思い出になったんだよ


だから嘘吐き仮面

その仮面を取ってみなよ

光は意外と近いもんだ

気付かないだけの

不格好な僕らを

僕らが笑えばいい


方法はいくらだってある

選ぶのは全て君なんだから

仮面の下の君は

自分が一番幸せな道を選べばいい