首絞めた日曜日

君は笑っていた

知らない事ばかりだと

世界を見ないで

殻に籠ったりして


月曜日に泣いて

空の色は晴れず

鉛色の雲に

息を吹きかけた


曇天火曜日は

嘘吐きなお星さまと

お手手つないで渡る

川がないので

仕方なく膝を抱えた


淡い水曜日は

雨色の世界で

君は窓辺に立ち竦んだ

何処へ行こうか

何処へ行けるか

考えて考えて


許せない木曜日に

外へ駆けだした

濡れそぼった服が

肌に張り付くのを

気にせず

走る

走る


金曜日にはあの場所が

少し遠くに見えた

もう振りかえらないけど

だって誰もいない

君もいない


目が赤く染まった土曜日は

少しだけいつも違った

雰囲気に乗せた

街の音が流れる

流れる

途切れた、


どうして君がいるの

どうして此処にいるの

走って走って

雨露に触れた君の手は

温かくて

安心したんだ


そうしてまた回るんだ

明日は笑えればいいな