首に触れた

冷たい殺意

それがどこか悲しく

響き渡る銃声

深い色した瞳の奥は

不釣り合いに揺れた

天秤にかけたのは

僕じゃないんだよ

気付いてないだけの

君自身で

僕の、

君の、

終わりが。


それは拙く

幼い君の記憶

花飾りは

君の右手の中で

灰になっていた

ねぇ、苦しい?

辛い?

僕もね、

苦しいよ

気付かないふりは

もう出来ない程に

僕が殺めるのは

僕が掴んだのは

君の、

君の中の×××。


青空が憎いね

こんなときに晴れ渡る

僕の感情は置き去り

きっと知らないまま

暗闇に薄れて

溶けていくのだけれど

白んだ視界は

君を覚えていたのさ

その指が伝えた

一つの意思は

僕の終焉と

君の幕引き。


なんなら終わらそうか

僕ら二人で

君の中の『僕』を殺して


『幸せ』に落ちていけたら

『幸せ』に殺されるんだよ