鬱々しい曇天
鉛の空は重い
息を吸い込んでも
鉄の様の固さと
質量を持って壊していく
幸せは何処でしたか
貴方が壊したのは
行方も知れぬ
灰色の天井で
人知れず泣いていれば
救われるとすら思った
今を嫌いになれば
きっと先に進めて
幸せが
未来が
僕にもあると
暗い海に投げ捨てた
僕は救われない
鏡が映したのは
全て真実だった
向き合うしか残されてない
ただの現実が
そこにあったんだ
曇天が呑み込む
黒で塗り潰した
思い出は絵の具に消えた
愛したのは誰でしたか
幸せはありましたか
僕を愛したのは
本当でしたか
嘘ばかりの壁が
隔てた世界の色が
浸食した森の奥に沈む
水底には僕がいた
きっと幸せでした
きっと愛されてました
でも嫌いです
でも嫌いです
戻れないのは
壊れされた
僕の心だったんです