首を過ぎる

虚空

虚無が

切り裂くのは

無駄な自分

ただの自分

ひと、欠片。


なんて悲しいのだろう

馬鹿みたいに

繰り返す

僕が

自分を

殺していく

触れたのは

冷たい

ひといろの、菖蒲。


ああああ

狂ってしまえば

君色の空すら

落としてしまえたのに

どうしてどうして

分かってはいたけど


どうしようか

こうしようか

過ちだらけの僕が

生きていくには


ひとかけらの、

ひといろの、


「僕」がいなきゃ。