塞いだ目蓋の中で

追いかけた

月の光の上で

彼は笑ったんだよ


少しだけ辛かった

脚は動かなくて

思わず瞬きを繰り返した

僕を覆うのは

絶望にも似た悲しみ


嗚呼、僕はまだ大人になれない

口に出来ない想いは

静かに嚥下した

彼はきっと、笑ってる

ずっとずっと穏やかに

記憶のままで


忘れないよ

まだ泣いてないから

踏み出せない足の上に

ふわりと降りる、「―」


嗚呼、僕は間違ってはいないよ

まだやり直せる

伏せた目蓋に刻んだ

月の明かりで描いた弧すらも

静かに消え去って



「―」は、きっと、彼の。