告げない言葉が

繋がれば良いと思った

嘘ついた僕の心が

気持ちと裏腹に汚く

淀んだ渦を描いては

涙と共に落ちていく


嫌いになった自分が

引き裂いた痛みよりも

もっと辛いと言えない声は

誰かの心を突き落としてしまう


なら縋るのは止めてしまって

一人で立ち上がる力を

誰か僕に分けてと

独りよがりの弱さを露呈した

僕の想いは二の次と笑う


当たり前じゃないか

僕の痛みなんて小さいもので

それよりももっとたくさんの

多くの痛みが転がってて

そこで灯っていたはずの

多くの明かりが消えてしまって

跡だけを辿る視線が

傷口を抉る様に呟いていく


「これからは」って

先見る瞳もどこか揺らめいて

ガラクタみたいな僕の身体と

バカみたいな世界の均衡が

吊り橋の糸を千切ったから


もう駄目だなんて

決して言いたくはないんだ

歪な繋ぎ目も愛しく

切れた言霊の命さえも

今なら抱え込めるほどの

僕の大事な弱さを捕まえて


この汚い心もきっと

偽善という言葉に埋もれると

落とした花束に詰め込んで

宿る命の温度を感じた

大地に触れた言葉の刃を

これからの墓標にしたんだ


「これから」って

その言葉に持ち得る希望が

僕の傷口を撫ぜていく

きっとそれが夢や光で

誰かの救いに成り得るなら


告げない言葉を掲げて

僕はまた立ちあがろうとするんだ