あの塔から見下ろした
景色は遠かったんだ
滲んだ視界じゃ
これ以上上なんて
見えやしないけど
誰も気付かない
静かな街並みは緩やかに
曲線を描いて沈んだんだ
それは穏やかな眠り
引き起こすは少し悲しい
今でも聞こえている
君の声はあの塔から
転がる様に聞こえたんだ
放物線を描く声が
僕のもとまで飛んできたから
だから僕は「忘れないよ」と
笑って溢れた涙を放り投げて
眠りを遮る夢を拾い上げた
僕の足元には変わらない
この街が広がっている
それは誰も触れない領域で
誰も忘れてしまっている
この歌の意味を探しているんだ
だから歌ってよ
全てを理解出来るとは言わないけど
それでも少しでも
この歌に触れていられるように
街並みが溶けいく
誰も気付かない歌を歌って
穏やかな眠りから覚める様に
響いた声を抱きしめて