裏側に堕ちた


音を拾った


「君も遠いのかい」と


訪ねてくる人


町並みが遠ざかる


背中を見守る人々は


悲しげに伏せた


月の場所。



きっとそれは違うと


言えたならば


誰も悲しみはしないだろうに


暗くなる道なりを


俯き加減に泣いた


同じ場所を廻る様に


同じ言葉を繰り返す様に


遠いはずの声を


心の何処かで追いかけた



離れない温度が


寂しい声を埋めて


裏側に潜んだ人の涙を


戻れない向こうを指して笑った



「君も遠いのかい」


そう尋ねる声すら白く



それでも月は堕ちる


僕を隠しながら