まだ、


まだ僕は


上手に泣けない


ただ胸に詰まって


苦しくなる


呼吸が


止まってしまう



掻き毟るより


終わらせてしまえば


楽になれると


矛盾が絞める


この喉の奥の方に


見出した活路を


呑み下した



涙を流せたら


どれだけ楽だろうと


ぽんこつになってしまった


私の涙の跡を


辿る指先が悲しい



なんで泣けないの?


なんで涙は流れないの?


なんで悲しいの?


なんでこんな、こんなに、


呼吸がくるしいの?



いっそ悲しみも呑み込んで


泣けない僕の叫びを


詰まりそうな呼吸で


吐き出してしまえばいい



そうして気付いたときには


僕の頬には


涙が流れていた