強がりを口にした


足音に脅えて


歪んだ口元を


掌で抑えた


ナイフを片手に


俯いた黒を引き裂いた



どうだっていいと


繰り返した言葉の端々を


逃がさない様に


捕まえた誰かの


叫びを塞いだ耳の奥に


こびり付いた穢れを


剥がす様に転がる


坂道の上で笑った



「そうだといいね」


誰がそう呟いたのか


嘘ばかりが蔓延る


切り裂いた傷口から


漏れ出した感情を


零さない様に広げた


両の腕を千切った



嘯いた歪みを


知らないふりで広げたのに