綺麗な音だけが


遠のいていく


失いたくなかった


全ての始まりを


ただそれだけのことで


涙が溢れてくる



こんなことになるなら


知らなければよかった


その手を取らなければ


最初から何もなかった


悲しみも


苦しみも


誰も背負わずにすんだのに


なんでいつも、


こうなってしまう



ならば突き刺さる


その腕を解いて


消えていった全てを


この手で終わらせたって


いいじゃないか、と


呟いた声は震えて


ただただ疼く鼓動の音を


掻き抱く様に俯いた



その膝を抱えて


死に逝く誰かの愛を


音の向こうに見ながら