ただ少し苦しかった


見なかった


誰かの視線を


俯いたまま受け止めた



少しだけ辛い


呼吸の音が告げる


時間が云った


胸の前で組んだ


十字を千切りながら



『終わりや終わり』と


浮ついた言葉を並べて


羅列に立ち竦む


僕の背中を押す



温度が伝えるのは


何もかも近くにありすぎた


誰かの罪の重さ


『その手は何を望む』


言葉は重さを持った


僕の手を振り切る様に


最後の瞬間に突き放した



君の手からは、傘が離れた