間違いだらけの回答用紙を


丁寧に折りたたんで


住宅街に紛れ込んだ


遮断機の向こう側は青かった



きっと知らないうちに


遠くまで来てしまったかの様な


意味もない虚無感が


この世界にはたくさんあるんだ


知らないだけのことなんて


僕たちが知らないだけで


たくさんありすぎて見えないんだよ



そうして時間は経って


擦れ違う人々は目も合わせないで


僕の今日を静かに奪って


電車の音は悲しそうに


明日を連れてくるんだ



窓の外は綺麗な世界で


夕暮れを広げた空が


僕の手を取って輝いた



カバンの中の回答用紙を


ゆっくりと折って


紙飛行機


車窓を伝って空に落ちた


それが正解だなんて


ありえないけど


目で追った紙飛行機は


黒く塗りつぶされた世界に溶けて


僕はまた歩き出したんだ



僕は、今日も生きた。


多分明日もまた生きるんだろうと、


そう、思うんだ。