溶けていく
涙に触れたら
あの日の温度が
戻ってくる気がした
変わらない
赤く染まった空が
私を責め続ける
「後悔はしてない」
「でも、辛い」
そう言った君は笑ってた?
泣いてた?
歪めた顔の奥の瞳は
暗く澱んでて
私の気持ちが悲しい
少しだけ溶けた
悲しみの影の長さ
伸びては追いかける
私の色が温度が
君を触れることを許さないの
「ごめんね、」
「もう、これで、僕らは、」
変わらない胸の中が
泣きそうになって
きっと後悔してるんだ、って
分かってるの
それでも君を、
愛し続けるのは
もう、無理なのも分かってるの
だから、ね
『さようなら』の音を
静かに紡いで
最後の温度に触れて
泣かないで、って
笑って、って
静かに笑って、ね。