雨が降り落ちる先に


蒼の世界が手紙に消えた


きっと言葉に溶けて


言いたい言葉全部が


閉め切った窓辺の花に


外を向いて咲いた



光を受ける訳でもなく


ただ淡々と雨を覗く


曇天を仰ぐ様にして


このページは真白なまま


落ちた万年筆の後を


幾度となぞった



雨音が部屋に響く


暗くカーテンを通らない光が


遮断する様に地面に


ひれ伏した石を撫でた


この静寂を引き裂いて


同じだけの重さを


雨に触れた空に


灰色を映して



きっとそれは同じ色


誰かの道を辿る様にして


花弁が散らばった