色を変えていく様に


この指先にも


あの頃知らなかった色が


色付いた様な気がした



同じ様な日々を過ごして


街頭の明かりに溶けた息が


気付けば白くなっていた事に


まだ気付けなかった


きっとそれがきっかけで


少しずつ鮮やかになる世界に


『生きてる』と思った


ささやかな事でも良かった


ただ分かり始めただけで



あの頃から何も変わっちゃいない


指先が彩る色が


混ざり合う事に幸せを感じた


それが今の僕の幸せの形だと


そう思える事が幸せだった