目蓋の奥で


張り付いた様に


離れない風景


地平線に沈む月が


今でも僕を捕える


そこにいるのにいない


美しい程の景色が


夢幻を引き連れて


行列を作る



越えた夜の数だけ


何かを捨てて


その度に何かを求めた


君の心はいつまでも


分からなくてまま


綺麗なままで封じた


君の心は知りたくない



そうしてそのまま


幾千もの時を超えるまで


僕は君を想う



綺麗な風景の様に


君だけを残して