咲き誇る薔薇の


花弁を千切る


紅く染まる地面には


無感情が広がった


僕の目には何も映らずに



目を閉じた君が


何かを期待する様に


僕の心には無意味が広がった


きっとそれが答えで


知らない君を心から消した


君の目に映るのは


僕であって僕じゃない


それは他の誰かを期待してて


千切る度に言いようのない


悲しさだけが胸を満たした



薔薇が綺麗である度に


僕は君を通して嘘を吐いた


紅い地面を見て見ぬふりして


泣いた様に