救いようない闇が


足元を崩していく


どうしようもない哀しみ


痛みは何処かへ忘れてしまった



ステンドグラスに映る


天使は僕を連れてってはくれない


いつも立ち止らせては


向こう側を知らないままで


両手を広げる事の出来ない世界は


少しだけ息苦しくて


呼吸の出来ない世界は


僕には生き辛かった



迷わないでいられるほど


大人でも子供でもなかったけど


ステンドグラスの天使が


小さく歪んで見えたのは


きっと僕が知らなかった


この世界を少しだけ知りすぎたから




嗚呼、救いなんて、何処にもない