膝を抱えた臙脂の布を掴み


貴方と過ごした日々と重ね


あの朝陽を見る事さえ


今はもう叶わないというのに


貴方は何処へ行ったのでしょう



届かない声を嘆き貴方を呼ぶ


音は掠れて宙に溶ける


きっと何処へも行きはしないのに


息をする事さえ戸惑う


呼吸の律動に合わせて吐き出せば


冷たく悴む掌を温めた



もしもあの瑠璃に身を投げたなら


貴方の元へゆけるのでしょうか


美しい世界の中で失う


其れが最後の願いで望みなのに


帰ってこなかった貴方の温度を


何度も思い出しては泣いた



貴方はもういないと


心に言い聞かせて生きてきたけれど


もう、いいでしょう


生きる事も死ぬ事も最後は同じなら


私は貴方の元へ



最後は、貴方の元へ