土へ還して


黒い花束で


この場所を覆って


悲しみが溢れない様に


抑え込んで


灰色の空を仰ぐ


愛し方も忘れたまま


拙い言葉で愛を語る


それでも悲しいのは


寂しさが胸を締め付けるから


黒い花弁が空を舞う前に


僕が散ってしまおう




水面に揺れる悲しみを掬って