深紅の花を空に投げて
君は笑った
「そうね、きっと、私は、」
あの人を想う事しか出来ないでしょう、と
泣きそうな瞳で綺麗に笑った
「いつか、行きたいね。あの場所に、二人で、」
君はそればかり繰り返していた
そこに広がる深紅の花
無機質な冷たい石の下で眠るあの人の前で
君はまだ笑っている
信じて
愛して
壊れた
あの人は、もう、居ない、のに、
「ねぇ、×××。いつか、二人だけで、」
深紅の花は、苦しい
君は忘れてしまっただろうから
君の記憶に生きるあの人は、
今も、笑ってるかな
彼岸花の広がる、この場所で
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彼岸花(ヒガンバナ)
花言葉:悲しい記憶