触れた指先が




震える唇を辿る




『――、』




見開かれた双眸に映る




僕は泣いていた






君を悲しませたい訳じゃなかった




ただそれしか選択肢がなかった




辛いのも、悲しいのも、




分かってる




分かってるんだ






溢れる涙を拭う術も




君を笑顔にさせる術も




今の僕にはないことも






だから、――。




優しくて、残酷な最後を。










『 さ よ う な ら 』