後年、耳がよく聞こえない中で、
あれほどの交響曲を作り上げたベートーヴェン。
人間の持つ可能性というものを痛感するようなエピソードですが、
こうした音楽家が聴力を奪われるというのは、
どれほどのことかとも考えさせられます。
また最近は、ウィルスや血流、ストレスなどが
関わっているのではないかとされる突発性難聴が、
高齢層だけではない世代にまで広まってもいます。
聴力の衰えは自覚がないだけで、
ほとんどの人が既に30~40代には始まるとされています。
他にも日常的に大騒音に囲まれている人は、
聴力の衰えが早いともいわれます。
インターネットの動画に、耳年齢テストというのがあります。
通常、医療機関での聴力検査は、8000Hz以下の音で行っていますが、
この耳年齢テストは、8000Hz以上の音を1000Hz刻みに
20000Hzまで、おおよその耳年齢を音と共に表示します。
その音は、俗にモスキート音と呼ばれる
「キーン」というような高周波ですが、
この動画によると、10000Hz以上の音は60代を過ぎると聞こえなくなり、
50代でも12000Hz以上になると聞こえないという基準です。
さらに40代は15000Hz以上、30代は16000Hz以上が聞こえないそうです。
あくまでも目安とはいえ、この動画の自分の年齢のあたりで、
音が本当に聞こえないことを実感すると、
年を取ることがちょっと恐くもなります。
高音から聞こえなくなってくる!
年齢が高くなるほど、高い音が聞こえなくなるのはなぜでしょうか。
耳の中で音を感知するのは、
耳の奥で蝸牛と呼ばれるカタツムリ状の器官です。
蝸牛はたくさんの有毛細胞から成り立っていて、
その毛の部分で音の振動を脳に伝達しているのです。
この有毛細胞は手前にあるものほど高い音を感知し、
奥に行けば行くほど、低い音を感知するようにびっしりと並んでいますが、
どの音域もまず手前の高音を感知する有毛細胞を通過するため、
時間が経つにつれて手前側から毛が折れたり、
細胞が剥がれ落ちるなどのダメージを蓄積するとのことです。
そしてこれが、年齢を重ねるほどに、
高音が聞き取りにくくなる理由とされています。
¢大音量は控えめに!
蝸牛のことを考えると、
常に騒音に晒されている環境で過ごせば、
有毛細胞の損傷が激しく、また猛スピードで進むことがよくわかります。
静かなアフリカの平原に住む原住民は、
若い世代と高齢者の聴力検査の平均値に、
あまり差がない結果を得たという報告もあります。
若者が大音量のライブハウスに頻繁に出かけたり、
ヘッドホンで音楽を爆音で鳴らすような行為は、
有毛細胞の寿命を早めるかもしれませんし、
都会では当たり前の騒音というものが、
私たちを早く老いさせるといえるかもしれません。
静かな環境で、ゆっくりと暮らしたいものです。
佐藤さんと加藤さんを、聞き間違えることはありませんか?
実は、カ行やサ行、タ行などの子音は、
この高周波域に属する摩擦音や破擦音であったりします。
このため母音のア行は比較的聞き分けられるようですが、
高齢になるほど子音が聞き取れなくなるようなのです。
また、この母音が聞こえて子音だけが判別できないことが、
聴力の衰えを自覚できない遠因ともなります。
サ行やタ行は4000Hzを中心に、
カ行やパ行が2000Hzを中心に分布するようですから、
聴力検査で自身の可聴域を知っておくことも大切ですね。
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