魚やニンジンを食べると頭が良くなるとか、
子どもの頃からよく耳にして育ってきたように思います。
頭が良くなればいいなあと思いながら、
それほど好き嫌いなく食べてきたつもりですが、
なかなか抜群に賢くなれたという
実感も湧かないのが悔しいところです。
さて、脳は成人の体重のわずか2%ほどの重さしかありませんが、
体が必要とするエネルギーの、
実に20%を消費することを知ると驚きです。
そして、そのエネルギー源のほとんどは、ブドウ糖です。
ブドウ糖はでんぷん質が分解された糖質ですが、
体にはわずかしか蓄えられず、常に補給しなくてはなりません。
一日三食摂ることの大切さが、ここにもありますね。
魚や緑黄色野菜ではなくて、
ご飯だけを食べていればいいような気もしますが、
果たしてどうなのでしょうか。
脳自体はたんぱく質と脂質を中心にできていて、
そのほとんどはリン脂質です。
そしてこの脂質の中でも重要な物質が、
俗に青魚と呼ばれるアジやイワシ、サバなどに
多く含まれているDHAといえます。
DHAは記憶力を高めて、さらに脳の若さを保つとされます。
また、大豆などに含まれているα-リノレン酸は、
肝臓でDHAになって脳に送られているそうです。
そしてこの、α-リノレン酸を多く含むのが、
大豆の他に緑黄色野菜というわけです。
また、必須アミノ酸の中にも
脳の神経機能を高める働きがあるものがあることがわかっていますし、
直接のエネルギー源となるブドウ糖の他に、
脳が必要とする栄養素をあげ始めるときりがなくなりそうです。
さて、このように脳がよく働く食事を考えてみると、
食事で常に、様々な食材を効率よく食べることの大切さがわかります。
そして、こうした食材や栄養のバランスの取れた食事こそ、
一汁一菜に代表されるような、
家庭的な日本の伝統食であるともいえそうです。
ご飯とみそ汁(みそ汁の具は豆腐やワカメでしょうか)、
さらに野菜の煮物を始めお新香、魚の塩焼きなどなど、
ここには私たちの活動に必要なエネルギーと栄養が
すべて揃っているともいえそうです。
人類が猿人から長い時間をかけて進化したのも、
木の実や草木だけでなく、肉や魚まで
様々な食材を食べるようになったからだという考え方もあり、
こうした人類の雑食性が他の類人猿に比べて、
脳を大きく成長させたとされてもいます。
つまり私たちの体は、
偏食するようにはできていないことになるわけです。
脳や目を始め、体のためにも
偏りなくしっかりした食事を心がけるようにしましょう。





