以前お汁粉を食べたとき、
一緒に白菜の漬け物を食べたら、とても合っていると、
そのなんともいえないような美味しさを感じたことがあります。
おそらく際立った甘さが口の中に残っているときに、
白菜の漬け物の柔らかな塩気がそれを緩和して、
うま味のような効果を上げたように思われます。
そしてその後に、今度はリンゴを食べて驚きました。
口の中がぎしぎしするような、
経験したことのない不味さが広がったのです。
原因はよくわかりませんが、口の中に残った餅の粘り気が、
リンゴの水分や酵素に反応したようにも思います。
そんなときふと、食べ合わせの一端を感じたものです。
食べ合わせという考え方は、
もともとは中国の本草学と陰陽五行思想が結び付いて生まれたもので、
平安時代中期に日本に伝わったとされています。
後の江戸時代に、貝原益軒の「養生訓」で大衆に広まりました。
食べ合わせという言い方の他、
食い合わせ、合食禁(がっしょくきん)または食合禁(しょくごうきん)
とも呼ばれますが、様々な取り合わせの中には、
科学的な根拠のないものまでたくさん含まれているとされます。
避けたほうがよい代表に、鰻と梅干しの食べ合わせがありますが、
現代ではかえって、栄養・味覚的に相性がよいともされます。
大正時代に自ら食べ続け、
その真偽を確かめた学者もいたとのことですが、
「養生訓」自体には鰻と梅干しの記述はありません。
それは鰻とぎんなんの食べ合わせ。
中国からは既に「ぎんなん」の毒性が伝わっており、
鰻というよりも「ぎんなん」の食べ過ぎを注意していたとも考えられています。
「ぎんなん」は一度に大量に食べ過ぎてしまうと、
体にビタミンB6の欠乏が起きて、様々な中毒症状が出る場合があり、
江戸時代になってから食べられるようになった、
鰻の強い脂身が組み合わされたともいえます。
このように、食べ合わせはすべてが迷信というわけではありません。
例えば、他にも知られる天ぷらとスイカ(または氷水)は、
現代的に考えても消化にはよくなさそうです。
つまり、食べ合わせを分類すると、
科学的根拠のないものと、医学的にも正しいものに分かれます。
また近年は、栄養面からのアプローチで、
効率よく栄養摂取するための食べ合わせも考えられるようになりました。
食べ合わせは、かつては高価な稀少食材や、
保存技術が充分でない頃の傷みの早い食材なども対象でしたが、
食べた人が体調を崩すなどの、経験的な知恵なども総じて、
時間をかけて落ち着いてきたともいえます。
現在、一般的な日常の食事で、
私たち自身にも経験が備わっているはずですから、
食べ合わせはそれほど気にせずに、
食べたい食事を楽しむほうがいいのかもしれません。
投薬されている方は、薬効を阻害する食材もありますので、
その点は食べ合わせに注意しましょう。
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