今日は、フランスの銀行口座を開設して、個人的に少し興味深い点を紹介します。

 LCLのカードにはクレジットカードがついています。そのクレジットカードは、ビザとかマスターカードです。前にも書いたようにフランス人は現金を持つのを嫌いますので、クレジットカードか小切手を用います。このクレジットカードの引き落としの方法が日本と若干異なります。日本の場合、カード会社によって引き落とし日が11日とか、17日とか決められています。しかしこのLCLのクレジットカードの場合、購入したその日に自分のネットバンキング上に「Operation Carte」という表記で、口座からーいくら...と表示され(その日だけ表示です)、数日後にCB....という表記で、正式に引き落とされます。これは、デビットカードのような引き落とし方法ですが、若干戸惑いました。というのは、仕事の関係で、スペインに行く予定があり、その航空券をこのクレジットカードで購入したのですが、購入した日はOperation Carte...で引き落とされているのですが、3日間ほどその記載が消滅したからです。ACHAT CONFIRMEという航空券が送られて来ましたので、安心しますが、ネットバンキング上で一度消えると、焦ります。4日後にCBという形で正式に引き落とされましたが、日本のように引き落としをまとめて行うシステムと異なる点が、興味深いです。

 そしてもう一つ。ネットバンキングを使って、家賃を振り込むことができることです。いまの日本でも、家賃はすでにネットバンキングで支払うことになっているのかもしれませんが、数年前までは、不動産屋にお金を持参したり、口座引き落としをしたり、あるいは直接現金持参という時代でした。ところが、フランスでは、ネットバンキングでの振込がオーソドックスな方法だそうです。私も、ネットバンキングを使っての振込方法を教えてもらい、家賃を振り込みましたが、実に簡単です。あと、日本のように他行であっても振込手数料はかからないのではないかなと思います(多分回数制限等はあるかもしれません)。ちなみに、銀行口座を開く前に家賃を支払う必要があったのですが、その時は不動産屋が口座を持っている銀行へ直接行き、現金を支払うことで対処しました。その時にATMで銀行の担当者に支払ってもらったのですが、私が渡した現金をそのまま封筒に入れてATMに投函。それで終わりでした。私はてっきりATMからお釣りが出てくると思っていたのですが、出てこないとのこと(苦笑)。「不動産屋に言ってくれ」と応答され、今月分の家賃でその分は引かれての請求でした。フランスの銀行では、振込の場合、お釣りが出ない銀行もあるということは要注意です(ほかの方に聞いたら、銀行のATMが計算するのが通常とのことです)。

 フランスの銀行は、口座維持手数料がかかります。日本の銀行とこの点も異なります(金融庁や日銀の政策で、そのうち、口座維持手数料も取られるようになるかもしれませんけどね:笑)。これがどのくらいかかるのかは、担当者から聞いたのですが、よく覚えていないので(苦笑)、また説明します。