【作品概要】
ゾイドガールっていうゾイドの改造ジャンルがあります。
美少女プラモにゾイドの装甲などを付けてゾイドを擬人化するような改造ですね。
前々から1つは作りたいと思っていました。
どうせなら動くゾイドガールを作りたいなと思っていましたが、過去にそんな作例も見つからずどうしたもんだろうと保留していました。
また、それとは別に年に1つくらいは幻獣(架空生物)のゾイドも作りたいと思っていました。
何か良いモチーフがないかと探していたところ、ふと疑問に思った事が。
神話の中にはセイレーン(いわゆる人魚)やケンタウロスのように半人半獣の生き物がいるんですね。
人間型のゾイドはただのロボットになってしまうのである意味禁忌ですが、半人半獣ならアリなのでは?面白そうだなと思い探しているとアラクネ(人間+蜘蛛)にピンときました。
そしてここで幻獣型ゾイドとゾイドガールが繋がりました。
1体で両方を満たせるぞ、そしてどうせなら人型ロボとクモ型ゾイドがそれぞれ単独で成立し、かつ合体し、さらに動くように作ろうと一気に構想が膨らみました。
人型ロボ ウィロウ
ベースはアニマギアのコラーテ(写真右は同型のフラッペ)
目はグリーンのクリアレジンに置き換えました。くり抜いて型取ってレジンで複製し裏にホロシールを貼ってあります。
アニマギアの顔部分は接着してあるので熱湯で温めてからグリグリと分解しました。
スカートは合体時の接続部を隠すために延長&後ろもパテで複製製作しました。
髪型はウサギの意匠を無くすために変更、パーツを活かしツインテールにしました。
クモ型ゾイド スパイデス
クモって昆虫とは違い胸部がなく、腹部からいきなり頭が生えているんですよね。
でもスパイデスは胸部っぽいところがあり、上から見るとアリみたいなシルエットです。
そして後述の合体形態へ移行する際にいちいち分解するのは遊びにくいので、シルエットを改修し動力周りは全て腹部で完結するように改造しました。そのおかげで簡単に2分割できるようになりました。
青丸がタイヤ位置です。胸部?から腹部に変えてあります。
内部のゼンマイ位置や歯車の変更など、なかなか大変でした。
ワイルドブラスト形態もとらせることが出来ます。
合体時にフロントヘビーになるので、頭の下にコロを追加しています。
合体形態 アラクネフォーム
正面画像は記事上部参照
アラクネで画像検索すると下半身がクモの姿の他に、背中からクモの脚が生えている姿の物も多かったです。
なので両方再現する事にしました。
このためにスパイデスを分割しやすく改造しました。接続はスパイデスの追加コロを外して3ミリ棒の1軸接続です。
一応腹部をつけたままでも合体させられるんですが、イマイチですね。
こっちが本命の第2形態。
しっかりアラクネになりました。
ガールとの接続部が自然なシルエットになるように、ガールのスカートを改修しました。
ゼンマイ駆動時にスパイデスの脚が動くので、脚とスカートの干渉対策がとにかく大変でした。
合体時にスパイデスの顔が余剰するので武器に取り付けられるようにしてみました。
厳密にはガールの足も余剰するんですけどね。
最後に動画です。
最後にアラクネフォームの動画です。
— 大河。 (@trial_a_nderror) June 9, 2022
スパイデス詳細に書いた動力まわりの変更と、スカートとスパイデス脚の干渉対策がとにかく大変でした。
でもそういうところが個人的にゾイド改造の醍醐味で好きなポイントです。 pic.twitter.com/prFOB6WKK2
【感想】
初期のイメージではもっと簡単だったんですが、あれもこれもと構想が膨らみ作業数が増えていきましたが、イメージ通りになり満足です。『美少女とゾイドがそれぞれ単独で成立する』『合体する』『動く』この3要素はそれぞれ既存のゾイドガールに無かったかと思います。自分だけのゾイドガールが作れたかなと思います。
次はゾイドボーイを作りたいと思います(嘘)