安心してください、怪しい宗教じゃありませんよ。
10秒で何ができるだろう?
効率とか生産性とかで言ったら
障がい者や高齢者や病人は
価値の低い人になるんだろうな。
でも、そんな物差しでしか人を測れない人は、不幸だ。
そこには、愛がないもの。
気分悪くなるから余り書かないのですが
世の中、親切な人ばかりではありません。
先日スーパーに買い物に行った時のこと。
カートにレジかごをセットしてマイバッグを置いて、なんてことを
健康な人ならカートを押して歩きながらするのでしょうが、
私はかご置き場の横で立ち止まってしていました。
杖をついていると、歩きながら手を使うのが難しいからです。
と、後ろからカートが私の足にカツンと当たりました。
あ、と振り向くと、アラ還の、つまり私と同じくらいの女性が
早く行ってよ、と。
そんな風にされたのは初めてだったので
一瞬ポカーンとしてしまいました。
その後からはご主人が小走りに、
申し訳なさそうな、困ったような顔をこちらに向けながら
ついて行きます。
ちょっと~危ないじゃないですか!
と言えば良かった。
ぼーっとしてる間に行っちゃったよ
悔しいなあ。
もっと前、同じスーパーでのこと。
買い物を終え、駐車場へのエレベーターに向かった所で
ベビーカーを押すママさんがエレベーターに乗るのが見えました。
小走りに行けば待っててくれるかもしれないけど
ノロノロとしか歩けないから、次のエレベーターを待つつもりで
マイペースで歩いていたんです。
ママさんが私に気づいて人差し指を立て、
上?下?と手振りで聞いてきました。
私も同じように指で上、と返すと
エレベーターのボタンを押したまま待っていてくれました。
お礼を言って乗り込んだのは言うまでもありません。
ママさんはご自分の10秒を私に分けてくださった。
それだけじゃなくて、丸一日の幸せ気分も一緒に。
ママさんもお子さんも笑顔で
エレベーターの中はほんわか、いい雰囲気。
私をどついて急がせたオバサマは、
ご自分のために数秒の時間を手に入れたことは確か。
でも、それで何かいいことがあったのかな?
待っていてくださる方の方がずっと多いことに
杖をついて歩いていると、気づくのです。
ありがたいことです。
ありがとうございます
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