治療費のこと番外編~健保は続くよどこまでも | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

ちょっと思ったんですけどね。
大変お世話になっている国民皆保険制度、
これからもこのまま続くんでしょうか?

アメリカでは、経済状態によって、
どこまで治療を受けるか変わってくるといいます。
日本もそうなっちゃうってことはないんでしょうか?



去年の秋の「TPP大筋合意」の後、
首相が疑問に答えてました。


そんなことはない、医療保険制度はこれからも守っていく、
第一そんなこと、どこの国からも要求されなかった、と。

ありがたいお言葉。
でもこれ、額面通りに受け取っていいのかな?

TPPについて語れるほど詳しくないけど。
自由化されたら消費者は嬉しいけど生産者は大変だろうな~、
くらいしか知らないけど。



「混合診療」ということが言われるようになりました。


例えば、保険が効くハーセプチンと保険が効かない丸山ワクチン。
保険診療と自由診療を同時にすることはできないので、
もし両方を同時に受けたかったら、
ハーセプチンも保険を使わずに
自費でしなければならない、らしい。

というより、まだ保険承認されていない治験段階の薬を
「お金がかかっても構わないので使ってください」と言っても、
多くの病院ではやってもらえない、らしい

今まではそんな感じ。


これからは混合診療で使えるようになる。
アメリカで承認されたけど日本ではまだ、という薬も
それなりのお金を払えば
保険診療と同時に使える。
そういう方向になる、らしい。

(らしいばかりですみませんね~



選択肢が増えることは嬉しいのですが・・・。



日本は確かに新薬の認可が下りるのに時間がかかります。
アメリカではもう使ってるのに~~、ってね。
治験に協力する病院や患者が少ないことも原因の一つだそうです。
アメリカは医療費が高いから、
タダで治療を受けられる治験を希望する人が多いのだって。


混合診療になったら、どうなるんだろう?
有効性や安全性の確認は、ちゃんとしてくれるんだろうか?



もう一つ。

前回書いたように、がんの治療にはめっちゃお金がかかります。
保険が効くから、そんな治療も受けられるのです。

これから研究開発され、やがて使えるようになる、新しい薬。


……この薬は高いから、
わざわざ手間ひまかけて治験~承認の手続きを取らずに
高いお金を払ってでも使いたい人にだけ
使ってもらえばいいよね。
保険承認するのは止めておこうね。……

そんなことにならないだろうか?
そうなったらお金持ちしか受けられない医療が
増えてしまうことになる。




もちろん、保険制度が破たんしてしまっては
元も子もないんですけどね。



誰もがある程度の治療を受けられる
国民皆保険の制度が、
少しずつアメリカ寄りになるんじゃないかと
ちょっと心配なのです。
考えすぎならいいんですけど。



シチメンドクサイ話を読んでくださってありがとうございます。

久しぶりに行ったら
温室の中がバレンタイン&ホワイトデーバージョンになっていました







紙製のハートは小さいプレゼントを入れるのに良さそうですね。




ありがとうございます

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