体にいいもの、悪いもの(その3) | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

酵素。
「酵素パワーのトプ!」
ではなくて。
そういうテレビCMがあったんです。
いや、関係なくもないか。


「酵素」と聞いて、私が真っ先に思い出すのは
「タンパク質分解酵素」。

キーウィやパイナップル、ナマのままゼリーにしたくても、ゼラチンが固まらない。
加熱すればよい、と聞いてキーウィを沸騰したお湯に入れたら、
きれいな緑があっという間に見るも無残に・・・(涙)
なんて経験は私だけ?
生のキーウィにはタンパク質分解酵素が含まれているので、
動物のタンパクからできているゼラチンは固まらないのだ。
(ちなみに、植物からできてる寒天や〇〇アガーは、ちゃんと固まります。)

洗剤にもこの手の酵素が入っているんだろう。
だからと言ってキーウィを洗濯機に投入しようとは思わないが。


すみません、脱線しました。



酵素について語れるほど、私は酵素のことを知らない。
ただ、乳がんになってわかったのは、
酵素にはたくさんの種類があるということと、
必ずしもその全部がその人の体に良いとは限らない、ということだ。


例えば

前回書いた「薬物代謝酵素」。
毒が体内に入っちゃった時に排出してくれるのは、いい。
でも薬を使ってる人は、この酵素が働きすぎると、
薬が効く前に排出されて、薬の意味が無くなってしまう。

フェマーラは「アロマターゼ阻害剤」という。
男性ホルモンを女性ホルモンに変えるアロマターゼという「酵素」が
働くのを邪魔する薬。
閉経後ホルモン陽性乳がんの患者にとっては、あってほしくない酵素なのだ。

そういえばC型肝炎でインターフェロンの治療をしてるライフ友さんも、
何とかいう酵素阻害剤を使ってた。


酵素の良い働きを否定するものではありません。
販売目的と思われるサイトに、酵素さえあれば、みたいな書き方がされていたので、
一言言いたくなっただけ。
ちゃんと考えて食物酵素のパワーを取り入れている方、
どうか気を悪くなさらないでください。




色々書いてきて思ったのは、
人の体の状態は人によって違う。
同じ人でも時によって違う。
だから、絶対体にいい!というのは、鵜呑みにしない方がいいんじゃないかな。
サプリや健康食品や代替療法、販売目的の宣伝には気をつけよう、と思いました。

理屈っぽい話を読んでくださって、ありがとうございます。